コラム
心を動かす「企画プレゼンテーション」② パトス
プレゼンテーションで心を動かすコツの2つ目のテーマは、「パトス(情熱)」です。
「パトス」とは、聴き手の感情を揺さぶり、共感していただくためのノウハウであり、感情に働きかける説得要素と言えます。
パトスの1つめの要素は、「人間の基本的な感情」です。
「喜」「怒」「哀」「楽」といった、人間が基本的に持っている感情に訴えかけます。
企画プレゼンテーションであれば、まずは何よりも、この企画を実現したい、実現すべきだといった想いを「情熱」を持って伝えます。
そして、企画アイデアの視点の面白さや、今までにないオリジナリティによる驚きといったものを感情に訴えかけて伝えていきます。
パトスの2つめの要素は、「人間の社会的な感情」です。
社会を営む人間は、所属する社会に対する感情である「愛国心」、社会の中で人と比較することによる感情である「優越感」や「劣等感」、人との関わりにおける「共感」や「同情」といった社会的な感情を持っています。
企画プレゼンテーションであれば、この企画がいかに社会に有用な企画であるか、人々の共感を得られるかといったことを伝えます。
そしてプレゼンテーション全体を通じて、伝えたいことに対して、「人間の基本的な感情」や「人間の社会的な感情」を揺さぶり、最終的に聴き手の共感を得るためのストーリーを描いていきます。
相手の感情に働きかけるパトスは、個人のコミュニケーションでも、自分が経験した苦労したことや嬉しかったことなどを相手に伝えることで、聴き手の関心を高め、共感を得る手法として活用できますので、ぜひ実際に使ってみてください。
今日のポイント:聴き手の感情に働きかけよう
2014-10-06 | Posted in コラム | Comments Closed